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若い世代のヘルスケア「プレコンセプションケア」
『プレコン』(プレコンセプションケア)は今と未来の自分だけでなく、次世代すなわち、未来のこどもたちの健康にもつながります
「プレコンセプションケア」は、若い男女が将来のライフプランを考えて、日々の生活や健康と向き合うこと。次世代を担うこどもの健康にもつながるとして、近年注目されているヘルスケアです。早い段階から正しい知識を得て健康的な生活を送ることで、将来の健やかな妊娠や出産につながり、未来のこどもの健康の可能性を広げます。
いまは妊娠や出産を考えていなくても、プレコンセプションケアを実施することでいまの自分がもっと健康になって、人生100年時代の満ち足りた自分(well-being)の実現につながります。元気で満ち足りたからだとこころをめざすことは、とてもすばらしいことです。
プレコンセプションケアは、より豊かで幸せな人生へと、皆さんを導いてくれるでしょう。
プレコンノートより引用
国立成育医療研究センターでは、プレコンセプションケアセンターが開設されており、プレコンセプションに関する様々な情報発信を行っています。
【国立成育医療研究センター】プレコンセプションケアセンター<外部リンク>
プレコン・チェックシート
もっとすてきな自分になるために、未来の家族のために、できることから始めて、1つずつチェック項目を増やしていきましょう。男性にもプレコンセプションケアが必要です。妊娠は女性だけの問題ではありません。男性も以下の項目をチェックし、健康維持につとめて赤ちゃんのできやすい体質になりましょう。
プレコン・チェックシート(女性用) [PDFファイル/474KB]
プレコン・チェックシート(男性用) [PDFファイル/471KB]
【国立成育医療研究センター】プレコン・チェックシート<外部リンク>
「プレコンセプションケア相談センター埼玉 ぷれたま」について
中高生などの思春期の方、性やからだの悩み・不安が「プレコンセプションケア相談センター埼玉 ぷれたま」に相談できます
「生理痛がつらい」「中学生になり見た目や身体の変化にとまどっている」「見た目が気になるので痩せないといけない」「避妊できていたか心配」「性感染症かも」など、性や健康のことで悩んでいませんか?
ぷれたまでは、性別問わず、思春期のからだやこころの悩みに助産師がお答えします。いま悩んでいることを相談してみませんか。
月・金曜日 | 10時から15時 |
第1から第4土曜日 | 11時から15時、16時から19時 |
電話番号 048-799-3613
詳細は以下のリンクから埼玉県ホームページをご確認ください
【埼玉県】不妊治療・不育症・プレコンセプションケア(思春期の健康)に関する県の相談窓口<外部リンク>
健康でいるための生活習慣
1 体重
適正体重の範囲は、BMI値で18.5以上25.0未満です。やせの場合、生理不順により妊娠しにくくなったり、低出生体重児を出産する要因になります。肥満の場合、早産や高血圧等のリスクがあります。
※BMI値(体格指数):体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)の値
2 食事
1日3食きちんと摂り、できるだけ栄養バランスが整うように心がけましょう。女性に多い貧血は早産のリスクを高めます。貧血予防に効果的な食品を積極的にとりましょう。また、葉酸は胎児の先天異常である神経管閉鎖障害の予防のため、妊娠前から充分に摂取していることが大切です。
【国立健康・栄養研究所】妊娠前からはじめる、妊産婦のための食生活指針<外部リンク>
3 睡眠
質のよい十分な睡眠は、ホルモンバランスを整えます。また、心身の疲労を回復させるためにも睡眠はとても重要です。個人差はありますが、1日の睡眠時間は6時間から8時間が理想的といわれています。生活リズムを整えて、疲労を溜めないようにしましょう。1週間あたりの運動量は150分ほどが目安です。運動不足の人は今よりも毎日10分長く歩くなど、身体活動量を少しでも増やしてみましょう。運動はストレス解消や冷えの改善にも有効です。
【厚生労働省科学研究班(荒田班)監修まるっと!女性の健康教育プログラム】<外部リンク>
4 喫煙・受動喫煙
妊娠中の喫煙は、流産や早産、低出生体重児などのリスクが高くなります。今、喫煙している女性は妊娠する前に、完全に禁煙しましょう。受動喫煙も健康に影響を及ぼすので、パートナーも禁煙できるとよいでしょう。
【厚生労働省委託 働く女性の心とからだの応援サイト たばこを吸っているお母さんは禁煙しましょう】<外部リンク>
5 飲酒
節度ある適度な飲酒量を心がけましょう。妊娠している女性の飲酒は、流産や早産、胎児性アルコール症候群などのリスクが高くなります。まだ妊娠を考えていない人も、飲みすぎは心身ともに悪影響を及ぼす可能性があります。
【厚生労働省委託 働く女性の心とからだの応援サイト 妊娠・授乳中の禁酒のすすめ】<外部リンク>
6 ストレス
過度なストレスは不安や抑うつの原因になります。ストレスを溜め込まないように、自分なりの発散方法を見つけておくことが大切です。
7 感染症
項目 | 影響など | 対処法 |
---|---|---|
梅毒 | 2011 年以降、男女ともに感染者が増加傾向 | ・性行為ではコンドーム使用 ・検査や治療をパートナーとともに受ける |
性器クラミジア感染症 |
性感染症の中で最も多い |
・性行為ではコンドーム使用 ・検査や治療をパートナーとともに受ける |
ヒトパピローマウイルス (HPV) |
子宮頸がんの主な原因 |
・女性は検診を受診し、HPV感染の有無を確認する |
性感染症は不妊の原因になったり、赤ちゃんの健康に影響を及ぼす可能性があります。検査を受けて早期に発見し、治療を行うことが重要です。パートナーがいる場合は、お互いに感染することがないように、パートナー間で予防・治療に取り組むことが大切です。
子宮頸がんは20代後半から増え始めます。症状が出ないまま、長い年月をかけて進行していく特徴があるため、定期的に検診を受け異常がないか確認をしておくことが大切です。不正出血やおりものの異常などの症状がみられる場合は、早めに受診してください。
【埼玉県】HIV・性感染症(STD)<外部リンク>
【日本産婦人科学会】 子宮頸がん<外部リンク>
【寄居町】ヒトパピローマウイルス感染症予防接種(子宮頸がん予防ワクチン)について
(2)その他の感染症
風しん、麻しん、水ぼうそうなど、性感染症以外にも妊娠中にかかると赤ちゃんに影響を与える恐れのある感染症があります。日頃から、手洗いやうがいなどの感染予防に努めるとともに、妊娠を考える前にパートナーや家族も含め、必要なワクチンの予防接種を検討しましょう。
【埼玉県】風しん抗体検査事業<外部リンク>
【埼玉県】母子感染を知っていますか<外部リンク>
【こども家庭庁】妊娠と感染症<外部リンク>
関連情報
【寄居町】生殖補助医療費(特定不妊治療・男性不妊治療)補助金交付事業
【埼玉県】埼玉県不妊症・不育症等ピアサポートセンター「ふわり」(経験者による電話相談や面談相談)<外部リンク>
【埼玉県】にんしんSOS埼玉(思いがけない妊娠に関する相談窓口)<外部リンク>