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令和6年10月12日(土曜日)~11月24日(日曜日)(44日間)
鉢形城歴史館の令和6年秋季企画展は、「刀剣九百年来之物語-当世具足の美-」と題し、埼玉県内在住で甲冑歴史研究家である伊澤昭二(いざわしょうじ)氏のコレクションを中心に展示しました。本企画展は、令和2年秋から続く伊澤コレクション展の第4弾となりました。
私たちになじみのある反りのある日本刀が生産されたのは、平安時代後半からといわれています。本企画展では、おおよそ900年に渡る歴史を持つ日本刀を中心に、刀剣と甲冑を展示しました。
なお、「当世具足」とは、安土桃山時代を中心とした頃に流行した甲冑で、「当世」(現代)の「具足」(一揃いの甲冑)を意味しています。本企画展で出品された「鉄地黒漆塗縦矧五枚胴具足(てつぢくろうるしぬりたてはぎごまいどうぐそく)」は、伊達政宗(だてまさむね)から重臣片倉小十郎景綱(かたくらこじゅうろうかげつな)へ与えられ、代々片倉家が所用していたものを、仙台五代藩主伊達吉村(だてよしむら)が召し上げたという記録の残る具足で、所有者の変遷が明確にわかる点で大変貴重な歴史資料です。この資料は、本企画展で初めて公開されました。
・鉄地黒漆塗縦矧五枚胴具足
・鉄地三鱗紋皮張二枚胴具足
・古刀備前 大磨上(無銘) など
鉢形城歴史館
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