本文
『ナトカリ比』を下げて高血圧の予防につなげよう!
〜高血圧予防のカギは「減塩」と「野菜摂取」のバランス〜
寄居町の65歳健康寿命は、県内でも下位の状況が続いており、令和5年は男性が県内47位(17.77年)、女性が53位(20.64年)という結果でした。その背景として、寄居町では、「高血圧」や「高血糖」を抱える方が県や国の平均に比べて多く、また、それらを原因として発症する「脳血管疾患」で亡くなる方が多いことが分かっています。
皆さんは、高血圧の予防と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?
高血圧の予防や改善と聞くと、「減塩」をイメージする方が多いかもしれません。
しかし、高血圧の原因には、食塩の主成分であるナトリウム(塩分)の摂りすぎだけではなく、ナトリウムの排出を促すカリウムの不足も考えられます。カリウムは、野菜や果物に多く含まれる栄養素であるため、高血圧の予防として、野菜や果物を積極的に摂取しましょう。
※腎機能が低下している方で、カリウムの摂取を制限されている場合は、医師の指示に従ってください。
※肥満や糖尿病でエネルギーの制限が必要な方における果物の摂取量は、医師の指示に従ってください。
〜ナトリウムとカリウムのはらたき〜
ナトリウムのはたらき
ナトリウムには、体内の水分を保つはたらきがあります。そのため、ナトリウム(塩分)を過剰に摂取すると体内の水分量が増加し、むくみや高血圧の原因となります。
ナトリウム(塩分)の過剰摂取により、血液中のナトリウム(塩分)濃度が高まると、高まった濃度を薄めようと体内の水分が血管内に移動してくるため、からだを流れる血液量が増加し、心臓はより強い圧力で血液を送り出します。そのため、血管の壁に大きな圧力がかかり、結果として血圧が上昇します。
カリウムのはたらき
カリウムには、体内のナトリウムの排出を促し、ナトリウムと一緒に余分な水分を排出して、むくみや血圧上昇を防ぐはたらきがあります。他にも筋肉の収縮や神経情報の伝達にも関わっており、健康維持には欠かせない、必須ミネラルの1つです。
ナトリウム(塩分)の過剰摂取により、からだを流れる血液量が増加しているところで、カリウムを摂取すると、余分なナトリウムが体外に排出され、血圧の低下につながります。
〜『ナトカリ比』のひみつ〜
ナトリウムとカリウムはバランスのとれた摂取が大切です。その指標として、『ナトカリ比』という考え方が注目されています。『ナトカリ比』が高い食事をしている人ほど、高血圧の割合が高いことが分かっています。
『ナトカリ比』は、血圧の測定と同じように、自宅やかかりつけの病院等で気軽に測定ができるものではありません。ナトリウム(塩分)が多めと考えられる食事には野菜や果物を付け合わせるなど、『ナトカリ比』を意識した食生活の改善に取り組みましょう。カリウムは、以下の食事や果物等に豊富に含まれています。
カリウムの摂取量の目標値は、成人男性で3,000mg/日以上、成人女性で2,600mg/日以上といわれています。(参考:カゴメ株式会社「ナトカリマップ」、厚生労働省「ナトカリ手帳」、一般社団法人ナトカリ普及協会、日本人の食事摂取基準2025年版)
〜健康診査等で『ナトカリ比』の測定ができます〜
自身の『ナトカリ比』を知り、これまでの食生活を見直してみませんか。町では、健康診査等の受診者を対象に、2日間限定で『ナトカリ比』の測定を実施します。
日 時:令和8年8月17日(月曜日)午前中のみ、18日(火曜日)
会 場:寄居町役場
対象者:上記日程に健康診査等を受診する方(定員250名)
令和8年度 特定健診・健康診査・各種がん検診についてはこちら
令和7年度のナトカリ比測定の結果
健診受診者222名の平均ナトカリ比は、4.0(2.0未満が理想)でした。高血圧を効果的に予防・改善するために、減塩だけでなく野菜や果物を積極的に摂取して『ナトカリ比』を下げる食生活を意識してみましょう。

