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子どもたちを「先天性風しん症候群」から守るために

ページID:0003705 更新日:2013年12月26日更新 印刷ページ表示

「風しん」はどんな病気?

 風しんウイルスに感染して14~21日の潜伏期間(症状の出ない時期)後、発熱とともに、全身に淡い発疹が出現します。通常3日程度で消失して、麻しん(はしか)のように発疹のあとが長く残ることはありません。一般に「3日はしか」と呼ばれる病気です。発熱は微熱程度で終わることも多く、耳の後ろや頚部リンパ節が腫れることも特徴です。大人は子どもより重症になる場合があります。また、感染しても症状が現れない人が15%くらい存在すると言われており、発熱、発疹、リンパ節腫脹すべてがそろわない場合もあるため、注意が必要です。

「先天性風しん症候群」とは?

 妊娠早期に女性が風しんに感染すると生まれてくる子どもに、白内障や心疾患、難聴などの先天性異常、「先天性風しん症候群」が発生する可能性が高くなります。発生頻度は妊娠1カ月で50%、2カ月で30%、3カ月で20%と言われています。

予防接種のすすめ

 予防接種法が改正され、接種年齢が「12歳~15歳」が廃止され、「生後12カ月~90カ月」に変更になりました。現在、10歳代後半から20歳代にかけての女性に予防接種を受けていない人が多く、風しんに対する免疫を持っている人が少ない(30%未満)のが現状です。先天性風しん症候群の発生を防ぐためにも、妊娠の可能性がある年齢の女性は、風しんワクチンによって免疫を獲得することが大切です。さらに、日本全体で風しんを予防するためには、男女共に風しんワクチンの接種を受け、流行そのものを抑えることです。風しんに対する免疫を持っているかどうかは、血液検査で調べることができますので、心配な方はかかりつけ医に相談してみましょう。