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前町長退任あいさつ

ページID:0027629 更新日:2022年8月28日更新 印刷ページ表示

退任のごあいさつ

町長

 暦の上では秋とは申せ、いまだ暑さ厳しき折、皆様にはご健勝にてお過ごしのことと拝察申し上げます。

 さて、私は平成26年8月28日、多くの皆様のご支援をいただき、第7代寄居町長に就任させていただきました。2期8年にわたり「誠実・公正・実行・信頼」を信条として町政発展のため誠心誠意取り組んでまいりましたが、大過なく町政の舵(かじ)取りを終えることができたのは、町民の皆様のご理解と温かいご支援のお陰と心から厚く御礼を申し上げます。

 就任以降、自治体を取り巻く環境は刻々と厳しくなる中、私は少子高齢化による本格的な人口減少に備えるべく「寄居創生」を掲げ、まずは女性活躍のための支援や健康長寿への取り組みに重点を置き、諸施策を実行してまいりました。平成29年度からは、町の全体計画である第6次寄居町総合振興計画を策定、スタートさせ、これに基づき「可能性∞(むげんだい) 笑顔満タン よりいまち」を町の目指す姿として、子育て・教育環境の充実や賑(にぎ)わい・活力ある地域産業の創出、国際交流等、多種多様な取り組みを戦略的・体系的に展開してきたところであります。

 この間、寄居町も多方面から注目されるようになり、また、それなりの評価をいただくことができたと感じております。

 とりわけ、平成30年3月には寄居町中心市街地活性化基本計画が全国の町の中で初となる内閣総理大臣認定を受け、賑わい創出のため官民協働でさまざまなハード事業、ソフト事業を進めてまいりました。先人の夢を現代へと引き継ぎ、今日を迎えたこの事業も、日一日と変化し、事業が順調に進んでいることは感慨深いものがあります。

 一方、在任期間中はよいことばかりではありませんでした。

 令和元年10 月の台風19号は、当町にも大きな被害をもたらしました。

 さらに、新型コロナウイルス感染症につきましては、令和元年の年末に日本でも感染者が確認されて以来、未だに収束が見られません。現在は町民の皆様をはじめ、各関係機関のご支援やご協力をいただきながら、感染防止対策と社会活動・経済活動を両立し、課題解決に取り組むことができていると考えております。

 今年4月からスタートした第6次寄居町総合振興計画後期基本計画では、策定段階で前期5年間の施策、効果を検証し、持続可能なまちづくりのため、後期5年間における町の諸課題に着実に取り組めるよう事業計画を一つ一つ見直しました。これからのまちづくりの方向性を示すことができた今、寄居町が目指す姿を実現するためには町民や地域団体、行政、民間事業者などの多彩な主体が地域社会を共に創る「共創の姿勢」が重要であると改めて認識したところであります。

 私の基本姿勢であります「見ます・聴きます・話します 説明と納得のまちづくり」は、まさに現地現場主義であり、多くの皆様と現地で対話をし、丁寧な説明を行ってきたこと、皆様の声を町政運営に反映してきたことは、まちづくりを進める上で最も大切にしてきたことの一つであります。

 そういった意味で、私が進めてきたまちづくり、そして今日の寄居町の発展は、町民の皆様をはじめ、まちづくりに関わってきたすべての皆様との対話に基づくものであり、退任に当たり心に浮かぶ言葉は、皆様への「感謝」の一言に尽きます。今後も「共創の姿勢」が町全体に根付き、笑顔満タンで暮らしやすい寄居町をつくっていただきたいと願うとともに、これからは一町民として、生まれ育った寄居町の発展を見守ってまいりたいと思います。

 最後になりますが、寄居町の限りない発展と、町民の皆様のご健勝、ご多幸を心から祈念申し上げ、退任のごあいさつといたします。

 8年間、本当にありがとうございました。

前寄居町長  花輪 利一郎