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今年は戦後80年、昭和100年の年に当たります。明治以降の近代化の中で多くのものが変わりましたが、その中の代表的なものの一つが人生の時間、一生の時間ではないでしょうか。
人生50年という時代が長く続き、戦後昭和30、40年代でも人生は60~65年でした。しかし、最新のデータでは女性の平均寿命は87歳。人生100年時代といわれております。人生100年時代にあって誰もが望むのは健康で長生き。ところが寄居町の健康寿命※の順位は県内63市町村中、直近4年で男性が55位、53位、54位、45位、女性が59位、63位、63位、63位でした。健康寿命は競争するものではないかもしれませんが、県内で常に下位、そして3年連続最下位はいただけません。
健康寿命を縮める主な要因は、塩分の取り過ぎ、喫煙、ストレスなどです。寄居町においては、県平均に比べて脳血管疾患の割合が高くなっています。町でも健康診査受診の促進、運動習慣、食生活の改善などを啓発してまいりましたところ、今年度発表の健康寿命では男性47位、女性53位となり、女性は10ランクアップで最下位を脱出!!まだまだ上には上がありますが、これは大きな一歩です。
8月には、NHKラジオ体操生放送が寄居町にやってまいります。町社会福祉協議会による地域サロンも充実してまいりました。また、昨年10月より始めた移動販売も好評をいただいております。コロナ以後、地域での活動が減少傾向にありますが、ぜひご近所、ご友人、お仲間と笑顔で話す機会を増やしていただきたいと思います。人と会い、笑顔で話し、体を動かす。手軽にできる何よりの健康法ではないでしょうか。
※健康寿命とは・・・65歳に達した方が、その後健康で自立した生活を送ることができる期間。具体的には、介護保険制度の「要介護2」になるまでの期間