本文
時は天正18年(1590)。
天下統一を目指す豊臣秀吉は、その総仕上げとして関東の覇者、小田原北条氏の攻略を目指して関東へ進軍。北条氏の支城、鉢形城も前田利家、上杉景勝率いる豊臣軍5万に包囲されました。守る鉢形勢はその数3500。桁違いの敵に対して、天然の要害を生かし難攻不落と言われた鉢形城に立てこもり攻防をすること1カ月。ついには城兵の命、領民の安寧と引き換えに開城を決断。
この戦国時代最後の合戦を令和の時代に再現した、第62回寄居北條まつり。コロナ禍での3年間は中止や規模縮小を余儀なくされてまいりましたが、今年はコロナ前にも増して大勢のお客様を迎えての本格開催。久しぶりの本格開催にもかかわらず、万全の準備をしていただいた関係者の皆さん、近隣市町村や北条氏のご縁で遠方よりご参加いただいた多くの皆さんに、あらためて感謝申し上げます。
「天・地・人」。ものごとを成し遂げるには、天の時、地の利、そして何よりも人の和が重要であるという孟子に由来する教えですが、コロナ禍を経て、あらためて心に染みる言葉です。
今年は、北条氏が伊勢氏から改名して500年という節目の年。戦国時代にあって、領民の幸せを第一に考えた北条氏の治政。
ぜひ「北条五代」をNHK大河ドラマに!!