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明けましておめでとうございます。
町民の皆様には、健やかに新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。また、日頃より町議会活動に対して温かいご支援、ご協力をいただき厚く御礼申し上げます。
昨年4月には寄居町議会議員選挙が行われましたが、「無投票」で、昭和30年に現在の寄居町となって以来、64年目にして初めての結果となりました。改めて地方議員のなり手不足、人材不足を目の当たりにして、改革の必要性を痛感したところであります。そうした中、私は昨年5月の臨時議会で第55代の町議会議長に、そして6月には埼玉県町村議会議長会会長に就任いたしました。
ふるさとに愛と誇りを
「ふるさと寄居町は住みよい町になっていますか」「希望の持てる町になっていますか」
意見の分かれる質問かもしれませんが、ひとつだけ確かなことは、住みよい町、希望の持てる町にしていく主役、それは3万3,000人の町民一人一人、今この文章を読んでいただいている「あなた」です。
寄居町は大きな可能性を秘めた町だと思います。その可能性の扉を町民の皆様とともに開けてゆく先導役を果たすことが、議会の役割のひとつだと考えています。
世界を見渡せば、自然条件の厳しい場所にも多くの人が住んでいます。肝心なことは、「誰かがやってくれるだろう」から「私に何ができるか」への発想の転換です。そのためには、住んでいる町、ふるさとをどこまで愛せるか、住みよい町にするために努力、協力できるかだと思います。
さて、昨年を振り返りますと、5月1日には31年続いた「平成」から「令和」への改元により新しい時代が幕を開けました。また、埼玉県も会場となったラグビーワールドカップ2019では、日本代表の大躍進もあり、日本中が「ONE TEAM」となりました。
一方、自然災害による被害も甚大であり、台風15号、19号では関東地方への直撃により、寄居町においても多くの被害がありました。被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げます。
気候条件が大きく変化していることで、30年に一度と言われる規模の台風が毎年日本に上陸する時代となりました。風水害による被害を最小限に食い止めることは、我が町にとっても急務であります。
「チーム寄居」を全員参加で
4年前から寄居町議会では、議会改革を進めてまいりました。議会基本条例の制定に始まり、議会報告会・意見交換会の開催、議会発の政策サイクルの展開、また広報広聴活動の充実により「議会だより」は2年連続日本一となりました。
議会改革とは議会の体質改善です。しかし、真の目的は議会改革の成果を町民福祉の向上に結び付けることであり、それができなければ何の意味もありません。
寄居町議会は結果を出すことで、皆様の負託に応えてまいりたいと思います。
結びに、少子化・高齢化が進む状況にあって「幸せな人生100年時代」を迎えるためには、時代の大きな変化に適応することが求められます。
価値観が多様化する中で、自らの幸せの形を追い求められる町でなければなりません。
笑顔あふれる町を目指して、「チーム寄居」を全員参加でつくっていきましょう。
寄居町議会議長 峯岸 克明